京たんくろ和牛は、短角牛を母に、黒毛和牛を父に持つ「京都生まれ京都育ち」の和牛です。
京たんくろ和牛のお母さんである短角和牛は、日本海に面した雄大な放牧場で、しっかり運動しながら妊娠期間を過ごします
京たんくろ和牛のお母さんである短角和牛は足腰が頑健で山の斜面をものともせず、草を食べて子供をしっかり育てることができる、放牧に向く牛なのです。他の牛ではなかなかこうはいきません。
彼女らが食べているのは、「日本シバ」というシバの一種です。
丹後のうららかな陽気によってシバはよく育ってくれます。また、日本海からの潮風が、さまざまなミネラルを運んできます。これによって、短角和牛たちの健康がはぐくまれるのです。
子供の頃の京たんくろ和牛は、淡い茶色のものや、黒っぽいものが混ざって産まれます。
これは茶色の短角と黒い黒毛和牛の双方の血が混じっているからです。牛舎にはいると色の濃さの違う子達が居て、不思議な感じです。
牛にも子育てが上手いのとそうでないのが居ます。短角和牛の母牛はもちろん子育て上手。愛情を持って子牛を育てます。いつも餌を与えている人ではない、知らない人が来ると子牛は母牛の陰に隠れて出てきません。しばらくすると、慣れて顔を見せてくれます。
ご覧いただいたように京たんくろ和牛の体毛は茶色や黒のブチなどがありましたが、成長するにつれ、お父さんである黒毛和牛の体毛であるつややかな黒色になります。
乳離れする頃になると、同じ体格の牛たちと一緒の房に入り、肉牛として育てられるようになるのです。
そして、20ヶ月前後にはこんなにどっしりとした牛になるんです!
通常、京たんくろ和牛は25~28ヶ月齢くらいで肉牛にしあがり、出荷されます。
京たんくろ和牛を特徴づけるのは餌。彼らは肉牛界の中でもグルメな牛なのです!
コーンを中心とした配合飼料に醤油粕、小麦のフスマ、そしておからです。
これが京豆腐のおからです。乾燥させて品質が悪くならないようにしています。人が食べても「美味しい!」という声がこぼれる贅沢な餌なのです。